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日本でも、南インド料理がブームになるか

インド料理の店は、日本中ですっかり定着したようです。
東京や大阪では、どの駅前でも見つかるくらいになりました。
十年前には、これほどではありませんでしたから、大きな変わりようです。
ナンやチャイと行ったインドの食も浸透しています。
ナンは小麦を材料とする北インドの食べ物です。
南インドは、小麦ではなく米が中心です。
違いはさらに大きく、南インドには独特の食があります。
ナンが食べられる日本のインド料理店は、北インド料理店なのです。
インドと関係の強い国、イギリスやシンガポールに行くと、単にインド料理店という看板ではなくて、北インドレストラン、南インドレストランと区別されています。
インド料理の北と南の違いは、小麦と米の違いだけではありません。
北ではチキンやマトンなどの肉を使いますが、南では野菜が中心です。
スパイスも違います。
乳製品を多く使うのは北インドで、南インドではココナッツミルクが使われます。
スナックも違います。
食べ方も違います。
丸い鉄の皿は北インドで使われる食器で、南インドではヤシの葉がお皿です。
これだけ違うのですから、味わいも違います。
あっという間に日本に広がった北インド料理です。
米を使う南インド料理も、今後、広がる可能性があります。

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